間取りに悩んでいます。
ハウスメーカから間取りをもらったのですが、この間取りが一番ベストなのか、自分たちが気づかないデメリットがあるのではないかと思い、なかなか決断できずにいます。
些細なことでもいいので、この間取りで自分だったらここが気になる、というところがあったらアドバイスをお願いします。
*Aさん(住宅お悩み相談より)
家づくりを始めると誰しも抱くこんなお悩み
間取りは、住んでから後悔しないように慎重にと言われても際限なく悩んでしまう家づくりあるあるの一つです!
そこで今回は、楽しみでもあり悩ましい間取りを決めるのに役立つアドバイスを解説します。
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家づくりの基本ステップをおさらい
この次のステップは、間取りや設備の仕様を決めて、どの会社と契約するのか最終決定をしていきます。
間取りを決める際のコツ
動線を意識する
動線は間取りで一番重要!
なぜなら動線が悪いと、暮らしにくく非効率でストレスが溜まります。
例えば、
- 洗濯物を1階で洗って2階に干しに行くのと
- 2階にランドリールームを作ってベランダに干す
のでは、後者②の方が家事動線がスムーズですよね。
色々な動線を考慮することで、より快適な住まいに近づきます。
ではここで実際の間取り図があればその上で、暮らしを想像してみましょう!
- 帰宅→手洗い→着替え→リビングへ
- 冷蔵庫から食材を取り出す → 調理器具の準備 → 調理開始 → 食卓へ運ぶ → 食器を洗う → キッチンを片付ける
- お風呂に入る→ドライヤーで乾かす→ベッドに入る
他にもさまざまな動線があるので、移動やムダが多い非効率的な場合は、生活動線や家事動線を考慮し間取りを考え直してみましょう。
自然光と通風の確保
採光と風通しも間取りでは重要です。
日当たりが良いと一年を通して部屋の中が明るくて心地よく、風通しが良いとカビの発生などを防げます。
他にもいろんなメリットがあり例えば、
- 精神の安定:
自然光を浴びることで、心の安定やストレス軽減に役立つ - 健康促進:
ビタミンDの生成を促し、骨の健康や免疫力向上する - 暖房・冷房費の節約:
日当たりの良い部屋は、冬は暖かく、夏は涼しく、暖房・冷房費の節約になる - 快適な室内環境:
風通しが良いと、室温が安定し、湿気もこもりにくい - 植物の育成:
植物を日当たりの良い場所で育てられ、良い成育が期待できる - 防犯効果:
明るい部屋は、泥棒の侵入を抑制する効果もある
心身に良い影響を与えたり、快適な生活が期待できたりと、採光や通風は快適に暮らす上では必要不可欠なのです。
ここまで考えたのに、隣の家や塀が太陽を遮っていた!なんてことも聞いたことがあります。
季節によっても、建物の形状によっても、日差しの入り方は異なります。
家を建てる前に「日照シミュレーション」をして、一年を通してどのくらいの太陽光が建物に当たるかを確認してみましょう。
家族のライフスタイルを考える
自分一人なら問題ないのですが、家族がいるとそのライフスタイルによって間取りを検討しなくてはなりません。
例えば、洗濯機置き場の隣の部屋が寝室だと、夜洗濯や乾燥機をかけると音が気になるかもしれません。
また、帰宅が遅い家族がいると光や音で睡眠が妨げられるかもしれません。
逆もあって高齢の家族の場合は、早く寝てしまうので、物音や光に気を使うこともあります。
このように家族の生活から「どの部屋は誰が使うのか」などの間取り設計も重要になってきます。
プライバシーとセキュリティの配慮
安心・安全に暮らしたいので、やはり間取りは重要です。
大きな窓いいですよね、でも防犯上のリスクが高いんです。
なので、サイズを小さくしたり、面格子を取り付けるなどの工夫で防犯性を高めることができます。
また、キッチンからリビングが見渡せるようにすることで、子どもが安全に遊んでいるかを確認することができます。
さらに、玄関前に車が頻繁に通る道路がある場合は、子どもが飛び出す危険性があるため注意が必要です。
このように家のあちこち、様々な要素を考慮し、安心できる間取りを検討しましょう。
やりたい間取りは図面にしてもらう
ここまでポイントを説明してきましたが、どうしてもやりたい間取りは図面を書いてもらいましょう。
その上で実際の生活をイメージして使い勝手の確認をしてみてください。
やらないと後悔してしまうので、一度図面上でイメージして納得した上でどうすればいいか決めれば良いのです。
間取りを決める際の注意点
失敗しがちな間取りの例
やり直せない間取りなのに失敗例は山ほど聞きますよね!
失敗ポイントで多いのが
「収納が足りない」「もっと増やせばよかった」ということ。
ただ増やしても意味がなく「必要な場所に必要な分だけ欲しい」というのが大半です。
大きい収納場所があってもその場所に本当に必要なのか考えてみてください。
こんなに大きなスペースを取らなくてもよかった、このスペースで子供部屋をもう少し広くできたなど後悔がたくさんあります。
次によく聞くのが
音の失敗。
トイレが寝室やリビングの近くにあり、音が響く。
吹き抜けやリビング階段は話し声やテレビの音が2階の個室にまで聞こえてしまう。
生活音が気になって仕方ないという後悔です。
さらに、
玄関が狭い。
シュークローゼットにしたが狭い、壁一面のシューズボックスでよかった。
玄関の土間が狭くて自転車やベビーカーが置けない。
なんで間取りの段階で気づけなかったのかな?と思うような失敗・後悔ポイントが多いのです。
設計士にお任せではなく実際の自分の生活を間取り上でイメージしてね
間取り図に隠れたデメリット
間取り図って平面なのが一般的ですよね。
そこで失敗したのがコンセント。
コンセントはたくさん付けたほうがいいので使う家電を書き出してこの場所には2個口などと付けたのですが、誤算がありました。
それは、コンセントの高さ。
うちのコンセント、カップボードより低くて隠れてしまったものがあるのです。
このように2Dでは表せないものもあるので、ある程度間取りが固まったら3D図面も設計に依頼すると良いでしょう。
必要以上に広すぎる空間
将来子供が大きくなったら仕切ればいいと思って作った10畳の子供部屋。
大変です、広い空間は、暖房や冷房にかかるエネルギー量が増え光熱費が高くなりがちです。
また家を建てるタイミングで壁を作っておけば費用は含まれてますが、数年後に壁を作るとなるとウン十万はくだりません。
必要以上の大きな空間を作れば、家具の配置や掃除の時間が増えたり、ライフスタイルの変化に柔軟ではなく住みにくくなります。
ほどほどを目指しましょう
メーカー打ち合わせ議事録
間取りはメーカーと決めていくと思うのですが、その際は必ず議事録やメモを残しましょう。
言った言わないを避けるためにも、自分で内容を見返すためにも大切です。
ハウスメーカー側が議事録を取ってくれることもありますが、箇条書きでも良いので自分でも内容をメモして、決まった事・日付・参加者・サインをもらうようにしましょう。
書くのがめんどくさい場合はボイスメモなどの機能を使いましょう。
その際は初めに、ハウスメーカーに録音することを了承してもらい、いつどこで誰と打ち合わせなのかを声に出したあと打ち合わせを始めましょう。
不明・疑問点の確認
不安や疑問なはしっかりと確認しましょう。
工事が始まってからでは修正がきかない場合もあります。
何かが気になるが、うまく言い表せない場合もあるかもしれません。
その際は後悔事例などをネットで検索して、頭の中を整理し、ハウスメーカーに聞いてみましょう。
うまく伝えられなくて同じ悩みを持った人がいるはず
間取りだけではなく庭(外構)も忘れずに!
間取りばかりに目が行きがちですが、庭(外構)にも気を配りましょう。
外構とは家の外のこと
庭や玄関周りのアプローチやシンボルツリー、塀やカーポートなんかもざっくりでいいので間取りと併せて考えておくと良いです。
家が建ってから外構工事が始まりますが、窓から何が見えるのか、隠れるのか、採光や目隠しも考慮しながら全体の間取りを考えるべきだからです。
しかし、ハウスメーカーと提携している業者に依頼すると高額になるケースが多く、また、外構工事は住宅本体の保証の対象外となることも多いです。
業者によって得意なことがあったり、割引できたりすることもあるので比較してから決めてください。
間取りの添削
SNSや住宅交流サイトを活用し実際に住んでみた感想から意見をもらうのも良いです。
意見をくれるのは実際に家を建てた一般の人なのでリアルなアドバイスがもらえたりします。
実際、この記事の一番初めのお悩みに対して、複数の回答が寄せられています。
強いて言うなら玄関が狭い気がします。
私ならシューズクローゼットをやめて壁一面のシューズボックスにします。
実際に我が家はHMからクローゼットを提案されましたがボックスにして玄関土間をかなり広く取りました。自転車も置けます。
自分では気づけない部分を教えてもらうことができました。
最終的には建築士に法律なども考慮して提案してもらおう
仕様はどのように決める
間取りが決まったら、次は設備やインテリアなど、住まいの細かい部分を決める「仕様決め」をします。
自分の希望、比較、予算との兼ね合いを考えながら決めていきましょう。
設備やインテリアの選定
設備やインテリアの選定は、家族の希望を考慮しながら、必要な設備と好みのインテリアを選びましょう。
生活する上での快適さや使い勝手は、設備やインテリアでだいぶ違います。
特にキッチンやお風呂などの設備は毎日使うので自分たちにあったものを選ぶことが重要です。
インテリアについてもリビングで毎日目に入るのでモチベーションの上がるものやお気に入りを選ぶと雰囲気が良くなります。
例えば、キッチンを選ぶ際は、料理のしやすさを考えてコンロの数やシンクの大きさをチェックします。
リビングには家族が集まるスペースなので、ソファやテーブルの配置色や素材も選ぶポイントです。
設備やインテリアの選定は、実際の使用感を想像しながら行ないましょう。
カタログだけでなく、実際にショールームで見て選ぶこともおすすめです。
予算とのバランス調整
仕様は決めましたが、予算が足りませんでした。
と、悲しいことにならないように、予算とのバランスを見つつ優先順位を付けましょう。
予算内に収めるためには、必要なものと妥協できるものを見極める必要があります。
例えば、床材ならば、見た目の良さとメンテナンス性のバランスを考えることが大切です。
高級な無垢材は魅力的ですが、予算オーバーになることもあります。
その場合は、見た目が似ていて耐久性が高い合板にすることでコストを抑えられます。
また、最新の設備は魅力ですが、実際に必要かどうかを考えて選ぶことが重要です。
予算とのバランスを保つためには、優先順位を明確にし、妥協できるポイントを見つけましょう。
セミオーダー住宅ならではの間取り決めのメリット
フルオーダーの住宅だと、ただでさえ決めることが多い住宅の間取りや仕様。
あれもこれも決めなくてならなくて、パンクしたなんて話はよく耳にします。
それがセミオーダー住宅であれば、複数のプランからピックアップして決めていくだけなので、決定の負担が少なくて効率的に満足のいく家ができます。
事前に選べるプランの豊富さ
セミオーダー住宅では事前に豊富なプランから選べることが大きなメリットです。
選択肢が多いため、自分たちの希望に合った間取りを見つけやすくなります。
一方、フルオーダー住宅では、一から間取りを考えるため、時間も労力も負担が大きい。
セミオーダー住宅の特徴として、複数のプランら選ぶだけなので、かんたんに好みの間取りを見つけやすいのです。
プランのバリエーションが豊富であれば、自分の生活スタイルにしっくりくる間取りが選べます。
各メーカがこぞって、家事がしやすい間取り、収納が充実したプランなど、様々なニーズに応じた選択肢を用意しています。
また、リビングを広くしたい、子ども部屋を増やしたいといった具体的な希望にも柔軟に対応できることも多いです。
セミオーダー住宅の良いところは、さまざまなプランから選べ、間取り決めの手間を省くことができ、暮らしやすい間取りに仕上がるのでおすすめです。
ローコストながら満足度の高い間取り
セミオーダー住宅は、コストを抑えながら満足度の高い間取りが実現できるのが強みです。
フルオーダーの住宅は、細部に至るまで自由に設計できる一方で、コストが高くなりがちです。
対してセミオーダー住宅では、事前に設計されたプランをベースにしているため、設計や工事の手間が省かれ、その分コストも抑えられます。
必要な部分のみカスタマイズすることで、予算内で理想に近い間取りが叶います。
例えば、リビングを広くしたい場合は既存のプランを少し変更するだけで対応できます。
完全に一から設計するのではなく、部分的に調整するため、追加費用も比較的少なく済みます。
コストを抑えつつ、快適な住まいを実現できるのがセミオーダー住宅の魅力です。
プラン選びの手軽さ
セミオーダー住宅では、プラン選びが手軽です。
あらかじめ用意されたプランから選ぶだけなので、決めやすいのです。
フルオーダー住宅の場合、間取りや仕様を一つずつ決める必要があり、決定までに多くの時間と労力がかかります。
しかし、セミオーダー住宅は既に設計されたプランを基にしているため、複雑な決断を減らし、手軽に選べます。これにより、忙しい人や決断が苦手な人でもスムーズに進められます。
例えば、間取りのプランが5つ用意されている場合、それぞれのプランのメリットとデメリットを比較するだけで、最適なプランを選べます。
時間がかかるフルオーダーに比べ、決定までの時間が短く、忙しい家庭でも効率的に家づくりが進められます。
プラン選びの手軽さは、家づくりにおける負担が減り、スムーズに進むことでしょう。
間取りを決めるときに役立つツールやサービス
無料で使える間取りアプリやシミュレーションツール
自分で間取りを作れるアプリがあるんです。
私が使っていたのは、「間取りtouch+」というiPhoneのアプリ。
無料で使え、部屋の広さ、家具の配置、保存ができます。
打ち合わせの時に自分が作った間取りを見せて回遊などを確認していました。
ハウスメーカーの提案をどう活用するか
間取りを自分でアプリで作ってみても、建築基準法などを満たしているかどうかはわかりません。
そこはプロの目で見てもらい、提案してもらうのが一番。
経験豊富なプロが考えた間取りの方が、快適な暮らしができる可能性が高いです。
しっくりこなければ、自分で作った間取りのここがこう気に入っているなどと伝えてみましょう。
契約前なら無料でプロに間取りを作ってもらえるチャンスです。
ぜひ遠慮せずに間取りの提案を受けましょう。
間取りで後悔しないためのチェックリスト
最後に確認すべきポイントをリストにしてみました。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
動線の確認 | 生活動線がスムーズか、キッチンからリビング、寝室までの流れは良いか。 |
日当たりと通風の確保 | 各部屋に十分な自然光が入るか、風通しが良いかを確認。 |
収納スペースの配置 | 各部屋に必要な収納があるか、使いやすい位置にあるか。 |
家族のプライバシーの確保 | プライベート空間と共有スペースがしっかり区別されているか。 |
設備の配置と使いやすさ | キッチンやバスルームの設備が使いやすく配置されているか。 |
無駄なスペースの有無 | 廊下やデッドスペースが無駄に多くないか。 |
将来の家族構成の変化に対応できるか | 子供の成長や老後のことを考えた間取りになっているか。 |
予算とのバランス | 間取りの希望と予算が見合っているか、優先順位は明確か。 |
防音対策の確認 | 音の問題がないか、プライバシーを保てるか。 |
非常時の安全対策の確認 | 火災や地震の際に安全に避難できる動線になっているか。 |
家具の配置を考慮したスペース | 家具を配置しても狭くならないか、動きやすさが確保されているか。 |
コンセントや照明の配置 | 必要な場所にコンセントや照明が十分あるか。 |
いかがでしょう、できていますか?
各項目については具体的な確認をし、生活のシミュレーションを行うことをおすすめします。
間取や仕様・設備|セミオーダー住宅のプラン決めアドバイスのまとめ
絶対失敗したくない間取りだからこそ悩んでしまいますよね。
- 家づくりの基本ステップをおさらい
- 間取りを決める際のコツ
- 間取りを決める際の注意点
- 間取りの添削
- 仕様はどのように決める
- セミオーダー住宅ならではの間取り決めのメリット
- 間取りを決めるときに役立つツールやサービス
- 後悔しないためのチェックリスト
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